アロークくんの妄想[もうそう]

ここの大学では、日曜日を除[のぞ]き、インド学生は許可がないと外出[がいしゅつ]できません。日曜日はインド学生たちが自由に外へ出かけられる唯一の日です(留学生はフリーパスなので、ちょっとインド学生から妬[ねた]まれています)。

この前の日曜日、アロークくんとマーケットへ買い物に出かけました。彼にとっては久々[ひさびさ]の外出なので、いつにも増[ま]してハイテンションです。こないだのティーパーティーでわたしが振る舞ったお菓子[かし]が気に入ったようで、それを買うんだとはしゃいでました。アロークくんが買いたがっているのは、「Chikki[チキ]」というこの辺[あた]りではかなり有名なお菓子です。ナッツ類やドライフルーツをサトウキビから取れる砂糖で固めたお菓子です。ただ、若い人に人気があるかというとちょっと疑問です。

少し前に、Chikki屋さんでたまたまチョコレートやストロベリーのChikkiを見つけました。他のChikkiに比べるとかなり安かったので、試[ため]しに少しだけ買ってみました。たまたま知り合いだったその店のオーナーが、Chikkiを「ただ(無料)」にしてくれました。もっとたくさん買っておくべきでした(笑)。チョコレートとストロベリーのChikkiはけっこうおいしくて、コーヒーと相性[あいしょう]がよく、一度食べ始めると止まらなくなります*1。アロークくんも、こないだのティーパーティー以来、このチョコレートChikkiに「はまって」しまったようです。

マーケットからの帰り、アロークくんが部屋に寄って行けとうるさいので、少しお邪魔[じゃま]することにしました。アロークくんはアーサナチャンピオンのアンカンくんと同室です。部屋にはいると、アンカンくんはまじめに部屋で試験勉強をしていました。

(つづく)

*1:この文章を書いてたらまた食べたくなってきました。後で買いに行ってきます。