プネー散策


(「ちょっとそこまで」の続き。)
せっかくプネーに来たのだから、ここでしかできないことをしよう、と考え「マクドナルド」に行くことにしました。発想が貧困[ひんこん]です。

プネーではいつもリキシャかタクシーを使うのですが、今日は歩いてみることにしました。「地球の歩き方」という日本の個人旅行者ならたいてい持っている本を片手に街を歩きました。すぐに迷子になりました。ブラックマヨネーズという漫才師[まんざいし]曰[いわ]く「外国での迷子は大人でも泣いてまうぞ」。実際、泣きそうになります。目印[めじるし]になるメインルートをなんとか見つけることができ、地図上での自分の位置を把握[はあく]できたのでよかったです。

デパートみたいな建物にマクドナルドが入っていたので、そこでお昼ご飯。建物に入る前に手荷物検査[てにもつけんさ]があります。たいていの大規模な建物ではこういう検査をしていて、物々[ものもの]しいです。しかし、検査する人たちから緊張感はまったく感じられませんが*1

マクドナルドでは、インド限定メニュー(たぶん)があったので、迷わずそれをセットで注文。魚を口にする機会がほとんどないので、「フィレオフィッシュ」の単品も頼みました。400円くらい。お店はわりと繁盛[はんじょう]していました。

「チキン マハラジャ マック」


正直なところ、それほどおいしいとは思いませんでした。期待していた「ジャンクフードっぽさ」がないのです。たぶん、健康面に配慮[はいりょ]しているのだと思いますが、ジャンクフードの「毒々[どくどく]しさ」が希薄[きはく]です。使用している油や調味料が刺激的なものではありませんでした。インドでは低価格で手に入るからでしょうけど、野菜などの素材も良い物を使ってる気がします。マクドナルドがジャンクフードっぽくないのは、たぶん何か理由があるのでしょう。

肥満の方を頻繁[ひんぱん]に見かけるのでちょっと意外でしたが、インドでは健康に関心を持っている人がけっこう多いみたいです。マーガリンなどによく使われていた成分で「 trans fatty acid (トランス脂肪酸)」というのがありますが、これは健康に悪影響を及ぼすことがわかっています。日本では現在この成分の表示を商品に義務づけるかどうか議論をしているそうです。

それで、インドではどうかというと、お菓子などではたいていこの成分の表示があります。そして、かなり小さな単位まで表示されていたと記憶しています。そして、もっとも重要なことですが、ほとんどのお菓子では「トランス脂肪酸」がしようされていません。使用されていてもごく微量[びりょう]です。おそらく、インドのマクドナルドでは「トランス脂肪酸」を使っておらず、そのせいもあって、ジャンクフードっぽさがあまりないんだと思います(以上は、あくまでわたしが見た範囲での話で、推測[すいそく]も含んでいるので断定はしませんが)。

タイトルを「プネー散策」にしたのに、食べ物の話しかしてないですね。プネーを一日歩くといろいろなことを経験できます。話題にしたいことはまだいくつかあるので、またの機会にでも。


追記: 「プネー」「マクドナルド」というキーワードで検索されてこのブログにいらっしゃっる方がいるので、参考までに他のプネーについて詳しく書かれたブログを紹介しておきます。
「プネを日本に伝えたい!(7)/町案内パンフレットも作成」(ブログ【プネ虹色ニュース】より )

*1:去年か一昨年頃ですが、プネーで実際に爆弾によって数名の外国人―インド人も含まれていたかも知れませんが―が無くなっています。