あか抜けててもインド
(「バースデーパーティ」の続きです。)
こんな辺鄙[へんぴ]なところにこんなおしゃれなホテルがあったんだ、とちょっとビックリするくらい人通りの少ないところにそのホテルはありました。ちゃんとした釜で焼いたピザがここのレストランの「売り」のようです。まわりを見ると、ちらほらとインドの若者達がいました。富裕層[ふゆうそう]のインドの若者御用達[ごようたし]のホテルのようです。
当日、誕生日のことを知ったので、誕生日プレゼントの準備に困りました。以前、プネーで買ったお香が一束[ひとたば]未開封で残っていたので、それを誕生日のロミナさんにあげることにしました(彼女はアルゼンチンから来たそうです)。プレゼントをあげたら、「ありがとう」と言って「ハグ」されました。ちょっと恥ずかしかったです。恥ずかしがるような歳でもありませんが。
6人中、半分がヴェジタリアンでした。ノンヴェジタリアン(動物性タンパク質も摂取[せっしゅ]する人)もヴェジの人に合わせてヴェジフードを注文して、みんなで分け合ってました。空気を読めないわたしだけがチキンサラダを頼んでしまい、一人でそれを食べて、仲間はずれ気分を味わいました。
(あまりきれいな写真じゃなくてすみません。食べるので頭いっぱいだったもんで。マヨネーズってたまに口にするとかなりおいしいですね。)
ホテル自体はインドを感じさせないあか抜けた雰囲気でしたが、しかしここはインド。中味はしっかりインドでした。イランさんはリゾットを頼みましたが、それを口にした途端[とたん]、険[けわ]しい顔つきになりました。ちょっと味見させてもらったところ、まったく味がありませんでした。コックさんが味付けするのを忘れたようです。わたしの向かいに座っていた中国の方に「これは粥[zhou1]だね」と言うと、笑ってました。イランさんには気の毒だけど、インドらしい出来事でした。
イランさんがこの日のために、街のケーキ屋さんで作ってもらった彼女のためのバースデーケーキ。マメですね。
ここでもノンアルコールで残念